これまでの人生④

社会人になってから僕の人生が壊れるのにそう時間はかかりませんでした。
要因は2つあります。
1つは社会人になり自由に使えるお金が極端に増えたからです。働き出して半年後には残業もバリバリこなして給料は学生でバイトしていた頃とは比べものになりませんでした。そのころには専ら4円パチンコを打つようになりました。そしてスロットにも手を出すようになりました。大学時代には1万円も負けようものなら死ぬ程後悔していましたが、その当時は3,4万円程度負けてもあまり悔しいとは思わなくなっていました。なぜなら勝った時の衝撃が強すぎて感覚が麻痺していったからです。脳内麻薬というのでしょうか。もちろんレートを上げれば勝った時の額も増えます。一回で7,8万円勝つこともあります。その成功体験が脳内に焼き付いて、負けたところで次勝てば帳消しでしょ…といった負の思考ループに陥っていきました。
2つ目の要因は環境の変化です。大学時代は仲のいい友達が近くに住んでいたので、ある程度友人と関わる時間を保てていました。しかし、就職で関東に来た僕は仲の良い友達ができず、1人の時間が多くなっていきました。職場で話す程度の友人はできるのですが、中々休みの日に遊ぶまでの友達はいませんでした。必然、パチンコ屋に足を運ぶ時間は増え、土日は朝から打ってる日も少なくありませんでした。また地方と違い、関東にはパチンコ屋がいたるところにあります。(僕の最寄り駅にも4、5店あります)もちろん職場と自宅の途中にもあるため、早めに上がった日などはパチンコにフラフラ向かっていくことがしばしばありました。
打つレートは上がりパチンコ屋に行く頻度も上がった生活は当たり前ですが、お金があっという間になくなっていきました。月に20万ほど負けることも珍しくありませんでした。そんな生活が長く続くはずもなく、ついに生活費も危ういような月を数ヶ月続くようになり、ギリギリの生活をするようになっていきます。ただ、社会人には色んなイベントが突然発生します。仕事後に飲み会があったり結婚式に招待されたり。お金が無いのであれば断ればよいのですが、タチの悪いことに僕には無駄なプライドがありました。貯金がまったくない社会人とは思われたくないといったクソみたいなプライドです。そのため、ついに僕は消費者金融に手を出してしまいた。こここから先はご想像の通りです。パチンコに行き負けたら借金をし、また打ちに行く。後は転がる石の如く借金を増やしていきました。一度借金をしてしまうと限度額が自分の預金のように見えてしまうというあれです。信じられないかもしれませんが、ほんとにそんな感覚に陥ってしまいました。そんな生活を2年ほど続けている内に、借金は300万円程に膨らんでいました。もう手取りから利息を払うだけで生活するのがやっとの状態です。頭の悪い僕でもいい加減にヤバイな…なんとかしなきゃ…と思い立ち、借金を返すためにギャンブルを断ち、今は真面目に仕事をする毎日です。めでたしめでたし。となれば良かったのですが、頭のおかしい僕はここから更に転落していきました。

完全にギャンブル依存症の典型的な症状です。小学生でもできる生活費の計算が全くできなくなるのです。月に20万のお金が振り込まれたとします。次の給料日までに支払う予定のあるお金が15万あるとします。5万自由に使えるお金ですよね?この計算ができなくなります。ギャンブル中は自分がいくら使っているのか分からなくなるのです。正確には頭の隅ではわかっているのですが、脳の中ではもう少し打てば絶対出る!続行!といった謎の指令が出されます。突っ込んでる額が大きければ大きいほど強くなります。結局傷口を大きく広げて無一文で退散します。そして次の日も、その次の日も同じことを繰り返します。そしてどんどん脳が、心が壊れていきます。

書ききれなかったのでまた次に書きます。

人生終わった人のブログ

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